同じ道を志した君たちへ 「シャンプーマシンにはなるな!」

世界を摘め。篠崎卓也です。
連日30代半ばのおっさんがキャッキャするブログにお付き合い下さりありがとうございました。
さすがにこの流れを払拭するべく、真面目記事を書いてみます。
今日は3月最終日。明日からいよいよ新年度。
ありがたいことにうちの店でも、新卒新入社員が入ってきます。
2日前くらいから研修しているのかな?
明日からは実際にお店に入り、美容師として営業に加わるみたいで、僕も楽しみです。
そこで、今日は新入社員に向けて僕の思うところを書いてみようと思います。
と言うのも、今日は割と僕の予約も落ち着いており、他のスタッフのヘルプを沢山させてもらっていました。だからシャンプーなんかも入るんですけど、2人連続で、「こんなに気持ちいいシャンプーは初めて」って言われてしまいました。
まだまだシャンプーマイスターの名も捨てたもんじゃないなと。「まだまだ新人類には負けませんよ」と。
いくつになってもシャンプーが気持ちいいって言われると、凄くうれしいんです。
専門学校卒業後、入社して暫くはやっぱりシャンプーマンとして延々シャンプーする日々が続くのですが、「シャンプー気持ちいいね」って言われる事が仕事のやりがいやったように記憶しています。
そんな初心を思い出させてもらえました。
シャンプーマシンならいらないですよ
美容室で唯一「気持ちいい」メニューがシャンプーです。
早く入客できるように連日レッスンに明け暮れる日々が続くと思います。
朝も早よからシャンプーレッスン、慣れない営業とシャンプー出来ないからルンバのように店内を徘徊し、心身共に疲れきった後にまたシャンプーレッスン。
疲れてやる気の無いところに飛んでくる先輩からの激。「手が荒い」「髪の毛痛い」「水飛んでる」「リズムが悪い」「気持ちが入ってない」
こいつらぜったい無駄に試練を与えようとしているな…なんてヒネた思想を持ってましたねw
でも、実際分かるんです。心の底から気持ちいいシャンプーをしよう!と思っていない手からは不思議と伝わるんです。
それがわかるまで僕も随分悩まされました。
ある程度レッスンを繰り返せば、手が慣れてきて卒無くこなす位ならすぐにできるようになります。
何とか不快な思いをしないで済むレベルまであがると入客させてもらえるようになるんですが…
僕の場合は当初は完全にシャンプーマシンでした。
朝から晩までシャンプー×シャンプー…。当時はまだサイドシャンプーが主流で、メジャーで最新の美容室にしかバックシャンプーは無く、足腰は完全にやられ、手荒れとの戦いの日々…
だからシャンプーも嫌々やってましたね。
そんな気持ちでシャンプーしてるもんだから、気持ちいいなんて言われるはずも無く、酷い時なんかチェンジくらったり…もちろんその後はこっぴどく怒られて更に凹む。
負のループ…
嫌々やってりゃ楽しいものも楽しくないよね。仕事へのやりがいなんて見つけようとする気持ちになれる訳ないよね。
先輩スタイリストのヘルプをするだけ、怒られないように…とか考えているただのお手伝いとしてシャンプーしている内は、絶対に気持ちいいなんて言ってもらえないよね。そこに気持ちが無いんだから。
ただただ無機質なシャンプーロボットならいりません。
最初に書きましたが、美容室で唯一「気持ちいい」と喜んでもらえることのできるメニューがシャンプーです。カットが上手、カラーが綺麗と喜んでもらっている先輩スタイリストと同等に、お客様から喜んでもらえるのがシャンプーです。
美容師としてお客様から喜んでもらう事が、何よりのやりがいなんです。
それに気がつけば勝手に楽しくなってくるよ。
技術は後から必ず付いてくる。だから気持ちだけは絶対に負けない。
それに気付いてからは、「絶対に気持ちいいと言わす」「絶対に落とす(寝さす)」ってシャンプー入客していました。
そんな気持ちが備わってくると、今度はもっと気持ち良くするにはどうすればいいだろうって考え出す。
考えて、色々試して、そしてまた考えて…。
人対人。機械じゃないんだから必ず思いは伝わるんです。
「気持ちいいね」って言われるだけで何もかもぶっ飛ぶくらい嬉しいんだよ。そしたら次はもっと喜んでもらおうって試行錯誤して、どんどん美容師が楽しくなるから。
手荒れが不安な君たちへ
僕は、頭にスーパーが付くほどのセンシティブスキンです。
もれなくめっちゃ荒れました。
シャンプーのレッスンの時点で心配されてた程です。
北に良いハンドクリームがあれば買いに行き、南に良い医者がいるなんて聞けば足繁く通うくらいに致命的に荒れました。今も荒れてますけどね。
僕は少しでも手の負担にならないように、シャンプーする時はゴム手袋をつけています。
ゴム手袋否定的な意見があったりもしますが、手荒れで美容師を断念するくらいならつけるべきです。
「髪に引っかかる」「痛い」とか、僕からすれば
(〃゚艸゚)プッ
です。
そんなものは練習次第でどうにでもなるし。ゴム手袋を感じさせない絶対的な自信があります。
ゴム自体が手に合わないとか被れるとかも聞きますし、僕も合わない手袋沢山ありました。
一時期は、ゴム手袋の開発チームの一員と同じくらいありとあらゆるゴム手袋試しました。被れない手袋を見つけた後は鬼のように練習しましたよ。
絶対に痛いと言わせない為に。
そのうち極細軟毛の方でも気持ちいいって言ってもらえるくらい上達するんです。
だから、手荒れが理由で美容師諦めるのはほんとに勿体無い。
美容師としてお客様を喜ばせたいって思いさえあれば、自分に合った方法が必ず見つかるから。
【美容師としてお客様を喜ばせたい】
美容師歴1年未満だろうが、熟年美容師に気後れすることは何もありません。その気持ちがあれば、お客様から見ても何の遜色もないから。
自分のできる事なんてたかが知れてます。だからこそ自分のできる範囲で努力をする。それで喜んで貰えたら、美容師楽しくない?
美容師ってほんとにおもしろいし楽しいから。
これからたくさんの人たちに喜んでもらえるような美容師として一緒に頑張ろう。
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